Core Harmony Blog
アイニカエル。アイカライキル。

ハレとケ

明けましておめでとうございます。

新しい年をどのようにお過ごしでしょうか?

私はここ十数年、特に結婚をしてからの15年の間、「ハレとケ」についてとても意識するようになりました。

「ハレとケ」とは、民俗学者であった
柳田國男が見い出した日本人の伝統的な世界観の1つとして紹介されている考え方です。ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)は普段の生活である「日常」を表しています(ウィキべディアより引用)。

私は結婚した時に、結婚に関してもあまり関心がなく、アメリカ人であった主人が日本に住みやすいようにと入籍し、外国人と結婚した場合は姓を変える必要がなかったので旧姓のままで過ごしていました。途中で、別姓だといろんな場面で不便であることがわかり、便宜上のために主人の姓にしたという経緯があります。

入籍した日にささやかなパーティーを友人を呼んで自宅で行っただけで、結婚式はしませんでした。2人とも「おめでとう」と大勢から注目されるのが苦手だったので、どうしても結婚式という場面は避けたかったのです。主人の家族がどうしてもと、パーティーを開いて下さいましたが、みんなが喜ぶために、という気持ちで何とか楽しく過ごさせて頂きました。そういう場はもちろん有り難く嬉しくとても楽しい時間でしたが、このような「ハレ」の場を思いっきり楽しむことが下手な自分がいました。

結婚記念日も、お互いの誕生日も、主人の「何かの日を特別扱いするのは、他の日に失礼だ。どの日も、大切なんだから」という考え方から、クリスマスもお正月も、普通の日にちょっと毛が生えた程度の感覚で過ごしてきました。

歌人、俵万智氏の「サラダ記念日」(「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日)のような感覚で、いろんな記念日や行事を、世間の流れに合わせることなく、自分なりに納得して祝いたい、関わりたいという気持ちを持って過ごしてきました。これらの考え方は私から自然に生まれた感覚でなく、主人からの影響がとても大きかったように思います。それ以前は、世間の流れに合わせて、何も考えずに過ごしていました。

伊勢に戻ってきた年は、偶然にも第62回式年遷宮への準備が始まった年で、にわかに伊勢全体がその準備に盛り上がりを見せ始めていた時でした。最初は、とても興味深くその動きに注目していたものの、いろんな意味で自分なりの答えを出したくて、地元民が参加して盛り上がる行事にも参加せずに、納得がいくこと以外は何もせずにいました。

そんな私が、昨年の11月辺りから、何かから抜けたように、それぞれの記念日や行事を大切にする意味が、自分の内側から溢れて出してくるのを感じるようになりました。

そんな中で、やはり「ハレとケ」の大切さを、今はしみじみと感じるのです。

非日常と日常を上手に使っていくことの大切さです。

「ハレとケ」の考え方の中に、「ケガレ」という言葉も使われていますが、ケという日常ばかりだと「気(ケ)が枯れ」てくるので、「ハレ」という日、機会を設けて、「ケガレ」を落とし、単調になりがちな生活に「ケジメ」をつけることも大切だという考え、今その大切さをとても実感しているところです。

これは、お仕事のやり方にも言えることで、今年からの私の動き方、生き方は、お仕事でも、プライベートでも、この「ハレとケ」の感覚を大切にしていきたいと思っているところです。

写真は、伊勢では「利休饅頭」で有名な
藤屋窓月堂のお正月用の上生菓子です。

お正月前に伺った時に、あまりに綺麗だったので手に取らせて頂きました。季節の気配をたたえる上生菓子が用意される日本の文化に触れることができて、とても感激してしまいました。

この感激を忘れずに、今年は「ハレとケ」を意識して頑張りたいと思います。

皆さんにとりましても、素晴らしい1年となりますように。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

ザリッチ宏枝

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