Core Harmony Blog
アイニカエル。アイカライキル。

今年中に削ぎ落としておきたいもの

12月に入り、今年も後少しとなりましたね。

この時期になると、年末年始をどのような気持ちで迎えたいかを考えます。

今年中に片付けておきたいものは何か、来年にも持っていきたいものは何か。

これは日々の雑事のことだけでなく、生き方についても考えます。

もう必要のない生き癖は今年に削ぎ落として、新年からどんな自分で生き始めたいかの準備は、今から始めても遅いくらいですが、この時期はとても意識が向きます。

あなたにとって、もう来年に持ち越したくない生き癖は何ですか?

そして、今年頑張ってきたことで、来年もこの調子と思っているものもきっとあるでしょう。それは何でしょうか?

私は、ずっと出来ていなかったことで、今も取り組んでいることがあります。

そんな私の心にとても響いてきた記事に、今朝出会いました。

いつも人間力を高めるためにお世話になっている「致知」という雑誌の今朝の「人間力メルマガ」の内容です:

=======転送開始=======

致知出版社の
人間力メルマガ 2017.12.2
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ジョージ・アリヨシ (アメリカ合衆国ハワイ州元州知事)
   
※『致知』2014年2月号
※連載「私の座右銘」P72
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私が最初に日本の地を踏んだのは一九四五年、
第二次世界大戦が終わって間もなくのことでした。

アメリカ陸軍に入隊したばかりの頃で、
焼け残った東京丸の内の旧郵船ビルを兵舎にして
GHQ(連合国軍総司令部)の通訳としての活動を行ったのです。
 
私は日系アメリカ人です。両親はともに九州の人で、
福岡出身の父は力士を辞めた後に貨物船船員となり、
たまたま寄港したハワイが好きになってそのまま定住した、という異色の経歴の持ち主。

ここで熊本出身の母と出会って結婚し私が誕生しました。
私は高校を出て陸軍情報部日本語学校に学んでいたことが縁で、
通訳として日本に派遣されることになりました。
 
東京で最初に出会った日本人は、靴を磨いてくれた七歳の少年でした。
私は思わず「君は子供なのに、どうしてそういうことをやっているの」と質問しました。
少し言葉を交わすうちに、彼が戦争で両親を亡くし、
僅かな生活の糧を得るためにこの仕事をしていることを知りました。

その頃の日本は厳しい食糧難に喘いでいました。
それに大凶作が重なり一千万人の日本人が餓死すると見られていました。
少年はピンと姿勢を伸ばし、はきはきした口調で質問に答えてくれましたが、
空腹であるとすぐに分かりました。
 
兵舎に戻った私は昼食のパンにジャムとバターを塗ってナプキンで包み、
他の隊員に分からないようポケットに入れて少年のもとに走り、そっと手渡しました。
少年は「ありがとうございます。ありがとうございます」と何度も頭を下げた後、
それを手元にあった箱に入れました。

口に入れようとしないことを不思議に思って「おなかが空いていないのか」と尋ねると、
彼はこう答えたのです。
「僕もおなかが空いています。
だけど家にいる三歳のマリコもおなかを空かせているんです。
だから持って帰って一緒に食べるんです」
 
私は一片のパンをきょうだいで仲良く分かち合おうとする、
この少年に心を揺さぶられました。
この少年を通して「国のために」という日本精神の原点を教えられる思いがしたのです。

「いまは廃墟のような状態でも、日本人が皆このような気概と心情で生きていけば、
この国は必ず逞しく立ち直るに違いない」
 
そう確信しました。果たしてその後の日本は過去に類のないほど奇跡的な復興を遂げ、
世界屈指の経済大国に成長しました。
 
通訳として日本に滞在したのは僅か二か月です。
しかし、私は今日に至るまでこの少年のことを忘れたことがありません。
日本に来るたびにメディアを通して消息を捜したものの、
ついに見つけることはできませんでしたが、
もし会えることがあったら、心からの労いと感謝の言葉を伝えるつもりでいます。

=======転送終わり========

このお話は、私にとって、日本精神の原点ということを教えて頂いているということでの響きはなく(私はアメリカ人の主人や他国の友人から、このような精神を垣間見ることもありますので)、この少年の純粋な「分かち合う」精神が、私の心に響きました。

「自分さえ良ければいい」という心が、私の中にあることを知っています。

私の人生の目的の1つである、「自他共に幸せに生きる」について、まず自分を幸せにしなければならないと良く言われますが、それが他人の幸せにどう繋がるのか、時には自分を必要以上に酷使して、犠牲の身と自分を化し、無意識層に被害者意識を作り上げながら、表面では良い人の顔をしている自分に気づくこともあります。

この少年の「分かち合う」姿は、「自他共に幸せ」がもう彼の中では言葉にする必要もないくらいに自然であることが伺えました。

そして、もう1つ、私に響いたのは、この少年のただただ純粋な姿が、この筆者の心をとても感動させたこと。

私は、コーチを職業としているので、時にこのようなブログなどを通して、時にはワークショップや研修などで、人の心に響く言葉や情報をシェアしたりと、何か特別に発信することを続けています。

それも喜びを感じて続けていることですが、大切なのは、発信だけではないですよ、日々の実践の中にあってこそ、それが大切ですよ、この記事が私に語りかけてくれているようにも感じたのです。

日々の中で、私がどう生きているかが、何かを発信していくよりも、大切。

表面ばかりを着飾りたがる私には、大切なリマインドです。

来年も引き続き「自他共に幸せの生き方を実現する」を目標に挙げますが、この12月は、すべての行動に対して、「”自分さえ良ければいい”で行動していないか? かと言って、極端に犠牲者になっていないか?」と自問自答しながら、少しでも「自分さえ良ければいい」の心を削ぎ落としていけるように過ごしていきたいと思います。

皆さんは、どのように12月を過ごす予定ですか?

どうぞ素晴らしいラストスパートの日々となりますように。

ザリッチ宏枝

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