先日、国際コーチ連盟 (ICF)認定のPCC(プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ)という資格を再取得しました。
この資格は、2004年に一度取得しているのですが、その後3年毎の更新はせずに、2013年にもう一度再取得したものの、また期限切れにしてしまったところを放置していたのですが、今回再々取得することにして、無事に証書を受け取りました。
私は、CTIというコーチ養成機関の修了コースを受講して、試験に合格してCPCC(サーティファイド・プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ)という資格を持っているのですが、そこにちょっとした箔をつけるのが、この度取得したPCCという資格です。
コーチの資格の話になると、このように略語やカタカナばかりになって、コーチングを生業にしている人でない限り、通じない言語ですよね。
もう少し説明をさせて頂くと、このPCCは、プロコーチとして、コーチ養成機関でしっかりとお勉強しただけでなく、ちょっとした経験もあるコーチですよ、と世間に証明するための資格のようなものです。
コーチという職業は、国家試験などの義務もないため、このような資格などなくても、「私はコーチです」と名乗ってお仕事をすることも可能です。事実、そういう人はたくさん存在していて、コーチと名乗る、名乗らない関係なく、素晴らしいセッションをしている人は本当にたくさんいらっしゃいます。
実際に、私が「これが私が目指しているコーチングだ!」というセッションを体験させてくれた人も、コーチでもなく、コーチングの訓練も受けたことのない人でした。いろんなところで心のお勉強をされたように伺っていますが、資格というものは持たずに活動している人でした(その方は今現在全く消息がなく、ご紹介ができません…)。
私が彼とのセッションで何を体験したかというと、その当時はスカイプの音声だけのセッションで、彼と「こんにちは」と挨拶を交わし、少し話し始めただけで、私は涙が止まらなくなり、相談しようと思っていたことの答えが一瞬にして、自分の内側から浮かび上がってきたという体験をしました。
彼が何をしているのか知りたくて、一度講座を受けに行ったことがあるのですが、彼曰く「何もしないこと」だと教えてくれました。その彼の言葉を、私は「自分がなりえる最高の”ある”という状態でいることなのかな」と解釈しました。
その彼との体験、教えを、その時から私のコーチングの指針にするようになりました。
「”あの何もしない状態でいること”をどうしたらできるようになるのか?」という逆説的な問いをずっと自分に問い続けています。
まあとりあえず、CPCCとか、PCCとか、名乗れるものがあるのは、コーチとして活動するのにとても便利であり、有り難い肩書きです。
コーチ養成機関での勉強を終えてから、しばらくコーチング以外のいろんな分野の勉強に意識を向けてきましたが、これからしばらくは、コーチングを軸にした学びに意識を向けていこうとも思っているところです。そうしたいなと思うほど、この20年間でコーチング業界が成熟してきたのを感じています。たくさんのコーチたちの努力のおかげで、コーチングの世界がとても魅力的になってきているのを感じます。
これからもライフコーチとして、1人でも多くの人のお役に立てるよう頑張らせて頂きます。