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「自分で自分を素敵だと思うこと、それはこれ以上なく素敵なこと」 ギフトを輝かせる人たち vol. 5 中山真弓さん

【こちらはインタビュー記事です】

ソクルスのレベル3まで受講され、最後の卒業試験を終了した方々を対象に、ソクルスでの学びの体験、そしてその方々の今のご活躍についてインタビューをさせて頂いた内容を、ライター小澤仁美さんが心温まる文体でまとめて下さいました。

ソクルスでの学びを知る材料に、そしてそれ以上に今まさにギフトを輝かせている人たちに、ご縁ある人たちが繋がって下さることを願ってご紹介させて頂きます。


中山真弓さんは現在、会社員をしながらフォトグラファーとして活動している。SNS で積極的に発信をしたり集客に力を入れているわけではないのに、彼女に写真を撮ってほしいという依頼が自然にやってくる。

「写真は目に見えないこと、言葉に出来ない大切なこともすべて表現できるところが良いなと思っています」

やっと出会えた大好きな人を紹介するように、写真のことを語る真弓さん。そんな彼女が写真を始めたのは、ほんの1年前のことだった。

元々は心理学やNLP・エネルギーワークなど、目に見えない世界を20年近く探求してきた。
20年前に離婚を経験。専業主婦から社会で働き、小さい子どもたちを育てなければならない状況で、どうやって生きていくかを模索していたとき、目に見えない世界について学ぶようになった。
だがそうしたエネルギーワークやヒーリングをしている中で、自分のエネルギーを他人に全て明け渡し、自分の身体さえ動かせなくなるようなことが続き、ある日すっぱりと辞めることを決意する。

「自己犠牲をして誰かを幸せにするのではなく、自分も相手も共に幸せでいられる道を歩みたい。そんな願いを持っていた時に、宏枝さんのメルマガでソクルスのことを知り、これだ!と申し込みました」

こうして真弓さんはソクルスで自分と他者と、この世界の全てを愛して生きていくためのトレーニングをスタートした。
ソクルスでの学びは、彼女にとってどんな日々だったのだろうか。

「いや、私の場合、感受性が強すぎることもありましたが、、けっこう大変でした(笑)。
レベル1・自分との対話は、見たくないことも含めた自分の全てと向き合い。レベル2・相手との対話では、話す相手が少しでも心に鎧を着ているのを察知すると、自分の頭が真っ白になってしまうということがあったりして。

レベル 3・場との対話では、自分が生まれ持ったギフトを探求します。宏枝さんや一緒に学ぶ仲間からは『その感性の良さがあなたのギフトだよ』とよく言ってもらいました。でも私にとっては当たり前のことですし、これまでの人生で感性の鋭さには散々悩まされてきたわけで。私には自分の感性がギフトだとは、中々思えませんでした」

ふと、暴れ馬に乗る騎手のようだ、と筆者は思った。
周りから『とっても元気な馬で良いですね』と言われたとしても、実際にその馬から振り落とされないように乗っている本人からすると『いやいや、この暴れる馬が!?』となるだろう。

真弓さんはレベル 3 の学びを完了し、卒業試験で自分のギフトをどう表現するかという問いと共に日々を過ごしていた。
そんなとき何気なく行ったスマホ撮影の講座で、写真との運命の出会いを果たすことになる。

「昔からスマホで花や空を撮ることが好きだったので、風景をスマホできれいに撮る方法を学びに講座に行ったんです。ところがその講座の撮影対象は、人。

人は、撮らないようにしていたんです。人を撮ろうとするとスマホの画面からその人の感情が届く気がして、なんだか怖くて。先生にもその旨をお伝えしたのですが、まあまあ、せっかく来たんですからと言われ、しかたなく人を撮りました。
でも、これが思いのほかいいお顔の写真が撮れたんです。古めのスマホで、画質もそこまで優れてるわけでもないのに、その人らしさがにじむ写真が撮れました」

その後もスマホで人を撮る講座へ通い、徐々に頭角を現すように。撮った写真を見た人たちからは『私もこの人に写真を撮ってほしい』と撮影の依頼が来るようになった。そうしてスマホのカメラから、生まれて初めて一眼レフカメラを手にする。 撮った写真を見たときは衝撃だった。

「これまで自分が感じたことを表現しようとしても、言葉では1ミリも人に伝わらなくて、もどかしい想いをしてきました。でも一眼レフで自分が撮った写真を見たとき、写真はこんなにも全てを表すことができる。私の感性ってこんなに素敵なものだったんだ、ソクルスの人たちが言っていた私のギフトってこのことだったんだ、とその時初めて気づきました」

鋭い感受性は写真表現というギフトの一部だった。暴れる馬の本来の姿は、素晴らしい脚力を持った美しい馬だった。

「この頃『ソクルスの卒業試験も、写真を使ったら出来るかもしれない』というアイディアが生まれ、写真を使った場をつくることにしました。1 日目は何人かに集まってもらって一人ずつ撮影。後日、撮った写真を元にした対話会という構成のワークショップを行いました」

ちなみに筆者は、写真撮影が大の苦手だ。カメラマンさんに笑って!と言われても、おかしくもないのに笑えない。撮影だからちゃんと笑わなくちゃと考えただけで、すみません急にお腹が痛くなって・・と撮影をキャンセルする未来の自分が見える。

「私の撮影では、その人が生まれ持ったその人本来の美しさを大切にしてるので、無理に笑わないで、頑張らないでも大丈夫ですよ。
あのワークショップでも撮影が苦手と仰る人はいましたが、ずーっとガチガチな人はいませんでした。ふっと力が抜けてその人らしさが出る瞬間が、どんな人にも必ずある。その瞬間を撮影するようにしています」

筆者のように表情に乏しい人間でも、その人本来の美しさを見抜ける彼女とならば、のびのびとしたよい表情の自分に、写真を通して会えるかもしれない。
さて、ワークショップ2日目の対話会はどうだったのだろう。

「1日目に撮った写真を見ての気づきや、写真を通して、それぞれの人生の課題についても皆で話しました。
途中、 自分の写真を見て『これが私?!』ってびっくりされてる方もいて。でも私が『こういうところもあなたの一部なんですよ』とお伝えすると、その方も写真を見ながら『そうかあ、こんな素敵な私がいたんだ』ってお顔を輝かして受け取って下さったり。
そうしたやりとりをしながら、自分で自分のことを素敵だと思うことって、本当にこの上ない素敵なことだと思いました」

卒業試験は無事に合格。
真弓さんは今後はこのギフトを『場の力』を借りて育てていきたい、 と話す。

「先日、撮影する場が映る人を引き出してくれることに気づきました。シャッターを切っていると、どこからか『ここで撮って』って声がするんです。映る人とその声の方へ行って撮ってみると、さっきよりも場がその人を最大限に引き出しているのが、レンズ越しに明らかに伝わる。これからはそんな場の力ももっと借りていきたいです」

言語を超えた真実の声と応答できる真弓さんに、写真。こうした出会いのことをきっと天職と呼ぶのだろう。最後、真弓さんにとって宏枝さんはどんな存在なのか聞いてみた。

「目に見えない世界を共有できる人。心から安心して信頼できる、私を支えてくれる存在。でも宏枝さんからは『まだ真弓さんはこんなもんじゃないよ~』と言われてます(笑)。宏枝さんからは見えてるみたいです、本来の私の姿が今も昔も、ずっと。」

私たちはこの世界のことを、しばしば言葉という点で捉える。現実の社会で生きていると、点だけが世界のように感じることも多い。しかしこの世界は本来、点では到底埋めることのできない「すべて」だ。果てしないこの世界の「すべて」を全身で受け取れる人、それが真弓さんなのだと思う。これからもその神馬と共に、光ふる道を思いのまま駆けていってほしい。

【ザリッチ宏枝からの一言】

真弓さんと私は、彼女がソクルスを受講する数年前から面識があり、真弓さんのギフトがどのようにこの世で生かされていくかの行く先は、まるで子を思う親のような気持ちでいました。

真弓さんには、かなりなレベルのサイキックな能力があり、ほとんどの人が察知できない領域までの世界を感じ取ってしまう人です。私も目に見えない世界を察知する力はある方だと自覚していますが、真弓さんのその能力は私のその力の比ではないくらい高く、この彼女のギフトは、スピリチュアル系のセラピストやカウンセラーとして活かされるかもしれないと私は思っていました。

真弓さんがフォトグラファーの道に出会うまで、ご自分の魂が納得しないことは、絶対にしない人でした。長い間なかなか進む道が見えてこない日々を過ごされても、途中で決して妥協せず、「これだ!」と全身全霊で納得するものでなければ手をつけない人でした。そんな真弓さんだからこそ、やっと辿り着いたこのフォトグラファーの道で、いろんなことが動き始めているのだと思います。

ソクルスのレベル3で目指している「場との対話」は、卒業試験をすることにより、真弓さんにとっては、ここは「極める必要なし」ということがわかったことは、2人で笑ってしまったほど、新鮮な発見でした。ただ、真弓さんは確実に写真を通して、場と対話しています。私は写真を撮ることが全く苦手ですが、言葉を通しての場との対話が得意な私と、レンズを通しての場との対話が得意な真弓さんとのコラボで何か素敵なことが出来そうだと話が盛り上がっています。(ちなみに、このサイトの私のプロフィール写真は、真弓さんが撮影して下さったものです。)

彼女は、フォトグラファーとしてだけでなく、きっといろんなカタチで「アーティスト」として、ご自分のクリエイティブな能力を発揮していく人だと思います。

真弓さんの活動は、こちらのサイトからご覧頂けます。ぜひ興味がある方は、真弓さんにまず写真を撮ってもらって下さい。そしてその真弓さんの写真を通して、あなたの本来の輝きに出会って下さい。