プロコーチ向けにさまざまなプログラムを提供しているCoaches Rising という研修機関からのメルマガの記事で、”Deep Intelligence”という言葉に思わず目を留めました。
著者が20代の頃、インドの旅から帰国し、これからの人生をどう生きていこうかと思い巡らせていたときのエピソードが紹介されていました。とりあえずコールセンターで働こうと新人研修を受けていた最中、ふと内側から “This is not it. You need to go.”(ここじゃない。ここを離れなさい。)という声が自分の心の深いところから響いたといいます。そして、その声に従い研修の途中で仕事を辞めた直後、かねてから働きたいと願っていた機関から、思いがけず仕事のオファーの電話がかかってきた、そんな体験が綴られていました。
私にも似たような経験があります。人生で初めて就職した会社を、わずか一日で辞めたことがありました。そのとき、著者と同じように「ここではない。今すぐここを離れなければ」という、無視することのできない強い感覚が内側から湧き上がってきたのです。非常識だと分かっていながらも、その内なる声を信じて行動した結果、その後には思いがけないほど恵まれた道が開けていきました。
メルマガの記事の中で著者は、その内側から聞こえてきた声を “Deep Intelligence”(自分の内側の深いところにある知性)や “Intuition”(直感)という言葉で表現していました。そして、この内側の深いところから立ち上がってくる「知性」に、どのようにアクセスしていけばよいのか。さらに、そのレベルの傾聴力をコーチとして養うにはどうすればよいのか? そんな問いへとつながっていく内容が綴られていました。
その記事で紹介されていた著者自身のポッドキャストのエピソードを聴いてみると、対話の相手はBob Andersonでした。彼は、日本でも提供されているリーダーシップ・サークルというリーダーシップ・アセスメントツールの開発者の一人です。私自身、別の機会に彼の講義を受講したことがありますが、その語りはいつも非常に深く、魂の領域に触れるようなテーマを、スピリチュアルに寄りすぎることなく、あくまで学術的に伝えようとしている姿勢が印象に残っています。
そして、このポッドキャストを聴く中で、Bob Anderson自身が、ヒーラーの養成機関でもあるバーバラ・ブレナンの学校に通っていたことを知り、深く納得しました。彼は、成人発達理論で知られるロバート・キーガンに師事した経験を持ちながら、同時にバーバラ・ブレナンのもとでエネルギーワークの訓練も受けていたのです。
バーバラ・ブレナンの著書は、私にとっていくつかが“バイブル”とも言える存在であり、最近お伝えしている「ハイヤーセルフとの対話」の中でも、たびたび引用させていただいています。もともとNASAの科学者として活躍していた彼女が語るエネルギーの世界は、見えない世界を極限まで学術的に語る努力を感じさせるものとなっています。
そして最近、AIの急速な進化を目の当たりにする中で、私たち人間にしかできないこと、人間だからこそ体験できる領域に、より意識が向くようになってきているように感じます。AIが「意識」を持ち始めているとも言われる時代ですが、それでもなお、「エネルギーの世界」と呼ばれる領域は、まだ人間に固有のものなのではないか、と信じたいです。
確かに、今のAIは、まるでハイヤーセルフと対話しているかのような言葉を返してくれることがあります。けれども、実際に自らの高次の自己とつながっているときに伴う、あの「身体感覚」や「内的な確かさ」は、そこにはありません。
だからこそ、人間として生きている私たちは、「体感」を伴うかたちで自分自身と対話する力を、これからますます育んでいく必要があるのではないかと感じています。
その一つのアプローチとして、「ハイヤーセルフとの対話」という実践の世界があります。
4月、5月の入門講座の日程もご案内を開始しました。ご関心のある方は、ぜひご参加いただけたら嬉しく思います。




